IBMと英国のソフトウェア企業であるThought Machineは本日、IBM ServicesがThought Machineのクラウドネイティブなコアバンキングプラットフォーム「Vault Core」のグローバル優先実装パートナーとなることを発表しました。
多くの既存銀行は、顧客により良いデジタルサービスを提供したいという意欲を持ちながらも、複雑なコアバンキングシステムが足かせとなっています。銀行は平均してIT予算の大部分を既存システムの維持に費やしており、顧客が期待するサービスを提供するための開発投資に回す余裕がほとんどありません。
銀行の顧客から求められるデジタルサービスが大幅に増加する中、コアシステムへの負荷が高まっています。これに加え、新たな銀行プレイヤーが最新技術を駆使して市場を揺るがしています。Thought Machineは、レガシーシステムやビジネス上の制約を抱える従来の銀行が、新たなプレイヤーに対抗し、顧客や規制当局の新たな要求に適応できるよう、「Vault Core」を開発しました。
Thought Machineの「Vault Core」は、IBM Cloudを含むあらゆるクラウドのメリットを最大限に活用できるクラウドネイティブなコアバンキングシステムです。このシステムは柔軟性が非常に高く、銀行は新商品を迅速に追加したり、戦略の変更に対応したり、市場の外部変化に即座に応答したりすることが可能です。
Vault Coreは、商品、運用モデル、ユーザーインターフェースにおいて完全な柔軟性を備えており、顧客向けアプリケーションと銀行スタッフが業務で使用する内部アプリケーションの両方に接続できます。
両社の共同チームは、すでに世界中の複数の主要金融機関と高度な協議を進めています。英国では、ロイズ・バンキング・グループが両社と協力し、Vault Coreの機能性や、顧客およびグループにもたらす価値、さらにプラットフォームのさらなる開発と展開に向けた選択肢について検討を行っています。
ロイズ・バンキング・グループのトランスフォーメーション担当グループディレクターであるザック・ミアン氏は次のように述べています。「最近発表した3カ年戦略計画の重要な柱は、技術革新を適用して顧客の進化するニーズに応えることです。IBMおよびThought Machineのチームと協力し、ITアーキテクチャを簡素化・強化する方法を模索できることを非常に嬉しく思います。これにより、顧客にとって銀行取引をより簡単でシンプルなものにするという私たちの旅路を加速させていきます。」
Thought Machineの最高経営責任者であるポール・テイラー氏は次のように述べています。「銀行はよりモダンな技術でインターフェース層を構築してきましたが、基盤そのものを刷新しなければ限界があります。銀行の新たな基盤を構築することがThought Machineの使命であり、Vault Coreは当社の次世代コアバンキングプラットフォームです。この特別に設計されたクラウドネイティブな新プラットフォームは、世界中の多くの銀行が維持に苦労している既存プラットフォームに代わる、モダンな選択肢を提供するために開発されました。」
IBMグローバル・ビジネス・サービスの上級副社長であるマーク・フォスター氏は次のように述べています。「ほとんどの銀行は、レガシーなコアバンキングシステムに縛られています。Vault Coreは、クラウド上でゼロから構築された初のコアバンキングプラットフォームであり、圧倒的な拡張性を備えています。新商品やサービスの開発・立ち上げを、数ヶ月単位から数日単位へと短縮し、かつてないコストとスピードで実現可能です。Thought Machineとの関係を通じて、銀行が運用コストを削減し、顧客サービスと市場投入までのスピードを向上させるための、リスクの低い選択肢を提供します。」
Thought Machineとの新たな提携に加え、IBM Servicesはロンドンに拠点を置くグローバルプラクティスを設立します。この組織は、既存のコンサルタントが持つ銀行変革および実装の専門知識と、新たに採用する人材を結集し、コアインフラの変革を求める銀行の需要をサポートします。









