「Vault Core」

ユニバーサル・プロダクト・エンジン

Vault Coreの「ユニバーサル・プロダクト・エンジン」は弊社「スマート・コントラクト」技術により、あらゆる金融商品の組成が可能となる柔軟性と運用性を提供します。

マルチカレンシー口座や、バンドル型の新商品や、現行・勘定系で運用中の商品再現など、あらゆる金融商品を組成することができます。

このシステムにより既存の商品セットに影響を与えることなく、レガシープラットフォームから「Vault Core」へお客様の情報を安全に移行することができます。

「スマート・コントラクト」について

弊社「スマート・コントラクト」は開発者フレンドリーな言語を採用しており、あらゆる金融商品の組成が可能です。商品ロジックにおいても高度な運用性をもたらし、画期的な新商品の組成や、現行・勘定系で運用中の商品再現が容易に可能となる柔軟性と運用性を提供します。

全ての金融商品の組成や、その設定はプラットフォームから独立したコンフィグ・レイヤーによって管理されます。「スマート・コントラクト」を用いるため、あらゆる金融商品の組成や、カスタマイズが可能です。本体のプラットフォーム・レイヤーのコードに関連性を持たせていない為、ユーザーは弊社・開発チームに依存することなく、自社のお客様へ提供する商品の設定や、調整が行える仕様となります。

  • 「Vault Core」の金融商品ロジックは「スマート・コントラクト」のコードによって要約と定義されます。
  • 「スマート・コントラクト」は開発者フレンドリーなコードを採用しており、専用APIを通じて一般的な機能が公開され、柔軟性の高い商品デザインを実現します。
  • ファイナンシャル・ロジックは、口座ライフサイクル・イベントや、特定のタイミングで「フック」という機能で、自動管理ができます。
  • ロジックはパラメータによって適用されるため、カスタマイズ性の高い商品組成が可能です。
  • ファイナンシャル・ロジックはAPIを通じて素早く連携され、また必要に応じて変更及び更新できる仕様となります。
プロダクト・ライブラリー

Vault Coreの「プロダクト・ライブラリー」にはプレパッケージされた、基本的な金融商品が標準装備されております。例えば、預金、融資、住宅ローン、カード系など、市場における標準的な商品が含まれます。加えて、イスラミック・バンキングや「Buy-Now-Pay-Later」(後払い決済)、ウォレット、オフセット型住宅ローン等、最新の市場ニーズに適応する商品にも対応しています。

Vault Coreは基本的な銀行商品を含め、幅広い商品に対応する「プロダクト・ライブラリー」がパッケージとして提供されます。これらは即時に利用でき、弊社「スマート・コントラクト」の技術により、銀行の細かなニーズに合わせて調整可能です。「プロダクト・ライブラリー」には30カ国のローカル・ニーズに対応しており、新商品も随時追加しています。

住宅ローン
  • 固定＆変動金利型・住宅ローン
  • トラッカー型・住宅ローン
  • 残高オフセット型・住宅ローン
  • 利息一括型・住宅ローン
  • 返済型・住宅ローン
  • リモーゲージ
  • 借り換え、追加借入
  • 住宅担保・貸付け
  • ポータブル住宅ローン
一般ローン
  • 利息一括型・ローン
  • 住宅拡張・改善ローン
  • 固定金利型・住宅ローン
  • ブリッジローン
  • 自動車ローン
  • 個人ローン
  • バルーン返済型・ローン
  • P2Pローン
  • POSファイナンス
  • リノベーションローン
  • 教育・学生ローン
預金
  • 普通預金
  • 当座預金（当座貸越を含む）
  • 取引口座
  • EUクラシック銀行口座
  • 多通貨口座
  • セカンドチャンス口座
  • 貯蓄預金口座
  • イージーアクセスセーバー
  • マネーマーケットセービング
  • 高利回り貯蓄
  • 専門貯蓄口座
  • タイムデポジット口座
  • 期間固定預金
  • タイムデポジット口座
リボルビングクレジット
  • クレジットカード
  • 分割クレジット
  • チャージカード
  • 残高移行クレジット
  • リボルビングクレジットライン
ウォレット
  • ウォレット
  • モバイルウォレット
シャリア準拠商品
  • シャリア普通預金口座
シミュレーション

銀行や、銀行のお客様は契約前にあらゆる商品のシミュレーションができます。シミュレーションを行うことにより、短期・長期など、様々な期間に基づく商品パフォーマンスの予測ができます。

「スマート・コントラクト」のライフサイクル・シミュレーションの実施も可能です。これによって銀行は事前に商品特性を正確に把握することができます。これらのシミュレーションは、Core APIを通して、容易に活用できます。

また、銀行のお客様が検討中の商品を自身でシミュレーションすることにも対応しており、利便性の向上を測っていただけます。これによりエラー率が高く、管理が複雑なイラストレーション・ツールが不要となります。

プロダクトSDK

弊社のシンプルで扱いやすいSDK（ソフトウェア開発キット）により、銀行は快適に商品ポートフォリオを構築、展開、そして管理することができます。迅速、かつ低コストで、商品の構築、運用、管理に対応できる機能を提供します。　

弊社の機能性の高いSDKにより銀行は「スマート・コントラクト」を活用し、確実な運用性を保持することができます。

  • 設定不要のライブラリー：商品特性や価格設定で再利用可能なビジネス・ルールを用いることにより、商品組成のスピードを高めます。
  • 商品組成後、シンプルなインターフェースや、SDKによって、管理することができます。

複数バージョンの商品組成：一つの「スマート・コントラクト」から、複数バージョンの商品組成（例：児童、未成年口座など）ができます。

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  • 複数バージョンの商品組成：一つの「スマート・コントラクト」から、複数バージョンの商品組成（例：児童、未成年口座など）ができます。
  • 特定もしくは一括変更：「スマート・コントラクト」のグループを、シンプルなオペレーションで、一括変更する事ができます。
  • 簡易的な商品移行：コードに変更は加えず、異なった商品特性の組成が可能です。
リアルタイム記帳

弊社システムは、常時リアルタイムでの記帳が行われ、それに基づくデータ管理機能を提供します。商品管理を行う「スマート・コントラクト」の設定と、元帳は明確に分けられております。Vault Coreは一つのプラットフォームであらゆる規模の銀行、及び商品をサポートできるように設計されています。全てのデータは元帳からリアルタイムで転送されるため、AIやレポーティングにおいて豊富なデータ連携が可能です。

「ユニバーサル・プロダクト・エンジン」及び記帳システムは、一つのプラットフォームで複数の銀行、他通貨、オペレーションチーム、銀行支店、ビジネス・セグメント、帳票等、高度な銀行オペレーションに対応できます。

元帳はあらゆるシステムにおいてもB/Sを細かく検証し、銀行に高い自由度の視認性を提供します。これによって高度な運用性と、カスタマイズ可能なリアルタイム・レポーティング性能を実現されます。さらにAIを用いることによって銀行のお客様ニーズに合わせた、ご提案をカスタマイズで作成することもできます。

取引の反映はバッチ処理無しで、リアルタイムで実行されます。元帳は常時アクセス可能で、ストリーミングAPIを通して豊富なデータ連携が可能です。

元帳を使用して銀行はあらゆる資産や通貨における高度な資産管理を行えます。多通貨や証券、ポイント還元も管理できます。

元帳の柔軟性により、お客様の履歴及び元帳データを読み込みつつ、移行プロセスをより迅速、効率的に進め、障害などが発生するリスクを軽減します。

元帳の接続性

元帳は、常に活用及びアクセス可能で、ストリーミングAPIを通して豊富なデータ連携ができます

Vault Coreは一つのプラットフォームであらゆる規模の銀行、及び商品をサポートできるよう設計されており、リアルタイムでのレポーティングも可能です。

Vault CoreのAPI

Vault Coreの全ての機能、及びデータは、標準装備のAPIによって公開されており、高度な運用性、及び精度を保有しています。元帳内の情報へリアルタイムでアクセス可能で、他社テクノロジーベンダーが提供する最新ソリューションとも容易に統合できます。

ストリーミングAPI
  • Kafkaのインテグレーション方式を用いて、配信されるリアルタイムイベントや、会計イベント、会計情報の更新、顧客及びステータス情報の変更、その他、元帳システム内のデータ更新をサポートします。
移行用API
  • KafkaベースのAPIとなります。パフォーマンス向上や、リソース・バッチング、検証ルールの変更、依存性管理など、レガシーシステムから効率よく移行できます。
ポスティングAPI
  • Vault Coreに含まれる全ての口座活動を管理します。例：口座認証、決済、資金解放、クレジット・デビット計上など。
コアAPI
  • チャネルやCRM、業務画面、商品カタログなど、外部アプリと統合するためのREST APIが提供されます。
ホスティング環境

弊社は金融業界において最高水準のクラウド・コンピューティング技術を備えていると認識されてます。

弊社は、クラウド・テクノロジーにおけるベスト・プラクティスを熟知しており、クラウドへの移行に伴い、お客様に確実な運用性と、柔軟性が提供できるよう尽力しています。

Vault Coreは、弊社がゼロベースからデザインしたクラウド・ネイティブ・テクノロジーで、あらゆるクラウド環境上で運用可能です。そのため、銀行が自社ニーズに基づく運用方式が選択できる柔軟性があります。

弊社はSaaS、一般、及びプライベートクラウドでのホスティングや、ハイブリッド運用など、多様な運用方式に対応した唯一の勘定系システムのプロバイダーです。

  • SaaS
    SaaSモデルでは、弊社保守によるVault Coreによって、クラウド・インフラの管理に関わる多くの複雑な事務作業が省略されます。最新テクノロジーに対応している銀行や、フィンテック企業の多くがSaaSモデルで、Vault Coreを採用しています。
  • 銀行ホスティング
    Vault Coreは一般、プライベート、ハイブリッドでのクラウド運用も可能です。一般クラウドでは、Azure、AWS、GCP、IBMなどに対応しており、その他、任意のクラウド環境での運用も可能です。ハイブリッド運用においては、個人・機密データのみプライベートクラウド上で管理し、その他は一般クラウドで運用できます。プライベートクラウドについては、Red Hat OpenShift with AWS Outposts、Azure Stack、Google Anthosなどで、対応できます
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